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between anthropology, primatology and management of technology

大人になってからピアノを再開してみた話

社会人生活でずっとやりたかった事の一つがピアノだった。合計7~8年(小2~小6、中3~高2)しか習っていなかったが、中高で弦楽団に入っていたこともあり、人生の中で"音楽"が占めるウェイトはそれなりに大きかったと思う。ブランクが8年ほどあった後、2017年2月頃に電子ピアノを購入してから再びピアノを始めたので、その遍歴をまとめてみる。

【ピアノ選び】

ピアノを再開する人にとって一番難しいのがピアノ選びではなかろうか。早く帰れる人や防音室に住んでいる人であれば時間を選ばずに練習できるが、たいていの社会人は夜遅くor週末のみしか練習する時間が取れない。一人暮らしであればピアノを置くスペースも制限される。そんな中私は下記の条件でピアノを選んだ。

  • 20万円以内
  • 消音機能がついている
  • キータッチが生ピアノに近い

楽器屋で試奏しながら色々悩んだ結果、結局価格と性能のバランスが良かったRolandのDP603を購入した。価格はビッグカメラで約15万円だった記憶がある。ヘッドホンを付けて弾く分には音も悪くないし、キーの重さも調整可能である。尚、YAMAHAやKAWAI等のピアノメーカーの製品も見てみたが、20万円までの製品はいまいちだった記憶がある(予算の上限がもう少し上であれば、惹かれる製品は多かった)。

【曲選び】

曲のレベルは「あるピアニストの一生」というサイトの28段階難易度を参考にした。高校生で弾いていた曲のレベルは下記の通り。

ピアノを再開した頃は、前弾いていた曲と同等のレベルの曲(パスピエ)に挑戦しようとしたが、やはり無理があったのでもう少しレベルを下げる事にした。基礎練習としてハノンを弾いてから弾くようにしている。現在練習している曲のレベルは下記の通り。ブランクが数年あるなら、最後に弾いていた曲のレベルから4~5ぐらい引いたものから始めるのが良いのだろう。

ドビュッシーが多いが、本当はカプースチンなどに挑戦したいものである。

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2018年4月追記:ラフマニノフ「鐘」(レベル21)が弾けるようになったので、再開して一年半ぐらいで高校生ぐらいのレベルまで戻ってきたような気がする。

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2019年9月追記:上述したドビュッシー「版画(塔)」(レベル26)を発表会で弾く事になった。レッスンを受け始めて約2年、毎日30分〜1時間練習していたので、きちんと指導を受ければ、ある程度素養がある人は昔の感覚を取り戻せると思う。

【先生選び】

自分と合う先生と出会えるかはもはや運の領域だが、私の場合は「好きな作曲家・曲」が自分と近いか、を基準に選んだ。ベートーベンが好きな先生がカプースチンを弾かせてくれるとは到底思えないので。。