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御蔵島ドルフィンスイムの感想と反省点

前回の記事(下記)で御蔵島へのドルフィンスイムの計画方法を記載したが、先日ついに御蔵島でイルカと泳ぐ事に成功した。ただし、思っていたより大変だったため、ドルフィンスイムの感想と反省点をまとめておく。

①ツアーに参加する前はしっかり寝よう

そんなの当たり前ではと思うかもしれないが、東海汽船で東京から三宅島に行く場合、22時半発/5時着のため、乗船している時間は6.5時間しかない。到着30分前にはアナウンスが流れるので、実際にきちんと寝れるのは約5時間だけである。なお、私が行った時は船の横揺れが酷く、私自身の寝付きが悪い事もあり、ほぼ寝る事ができなかった。寝付きにくい人は市販の睡眠薬を飲むか、出発前にたっぷり仮眠しておこう。

ドルフィンスイムが午後からの場合は、到着してから宿などで仮眠を取ることができるが、当日の海況によっては、三宅島に到着して即御蔵島に向かう事になる。私が到着した日は台風で海が荒れてため、朝5時過ぎに三宅島に着いた後、6時半過ぎに御蔵島に向かう事になった。ちなみに参加した前日も翌日もツアーが中止だったそうで、ある種運が良かったとも言える。

②酔い止めはアネロン以外効かない、場合によってはアネロンも無力

三宅島からイルカがいる御蔵島までは船で約45分かかる。私は船酔いしやすいため、いつも「アネロン」という最強の酔い止めを飲むのだが、寝不足+台風で荒れた海ではアネロンすら無力だった。海が安定している日でもそこそこ船は揺れると思うので、酔いやすい人はアネロンを飲んでおくことをおすすめする。アネロン以外の酔い止め(トラ◯ルミン等)はほぼ効かないと思ったほうが良い。

ちなみにもし酔ってしまった場合、プライドを捨てて船上から海にリバースしよう。船上に真水やお茶が用意してある場合が多いが、手元に口を濯ぐためのミネラルウォーターを用意しておくと、リバースからのリカバリーがかなり楽になる。

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 ③ポイントに到着したら"構え"よう

ドルフィンスイムについて調べると、「イルカがたくさんいて楽しかったです☆」みたいな感想の記事が多いが、実際はかなりハードモードなアクティビティだった。

まず、御蔵島に到着したら船長がイルカの群れを(目視で)探す所から始まる。群れが来たらすぐ飛び込まないといけないため、ツアー参加者はいつでも飛び込めるように船上でスタンバイしておく必要がある。

具体的に書くと、マスク・スノーケル・フィンを装着して、船の縁にまたがる(スタンバイの方法は船によって異なるかもしれない)。船長がイルカを見つけたら、横に倒れて即海に飛び込む。しかも上から他の参加者が飛び込んでくるため、飛び込んだら全力で泳いで早急に船から離れなくてはならない。

私自身はスキンダイビングをやっているのであまり抵抗が無かったが、リゾートでしかスノーケルしない人の場合だとハードルが高そうだな……と思った。ちなみに台風の場合、船酔いの上に波酔いがセットで来るので、なかなか地獄だった。

④水面ではなく水中を見よう、イルカと同じ向きに泳ごう

あくまで私の印象だが、水深5mぐらいの所からイルカが泳いでくる。そのため、水面でなく水中を、水中でも真下ではなく少し遠目を見るようにすると、イルカの位置がわかりやすい(ベテランっぽい人の側を泳ぐという裏技もある)。

泳いでくるイルカを見つけたら、イルカに向かって泳ぐのではなく、イルカと同じ方向に泳ぐか、水中に潜ってイルカを待つ事をおすすめする。私も最初はついイルカの方向に泳いでしまったが、大体の場合すれ違って終わる。イルカと同じ方向に泳ぐと、長時間イルカを眺める事ができる。

⑤一回ぐらいは水中カメラを持たずに泳ごう

これは完全に個人の反省だが、5回あったタイミングの内1~2回はカメラを持たずに泳げば良かったな思った。私が使用していたのは比較的大きめのカメラ(オリンパスのtough、ハウジング付き)だったため、泳ぐ・潜る際にかなり機動力が落ちてしまった。イルカの写真は撮ることができたが、あんまりイルカと遊べなかったため、ほんのり後悔している。

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以上がドルフィンスイムの感想と反省である。今年はもうシーズンが終わってしまったので、来年また参加できるといいな。