What drives me.

between anthropology, primatology and management of technology

Technology

書評: How Google Works & Whiplash: How to Survive Our Faster Future(邦題:9プリンシプルズ)

久々に本を読んだので紹介。Googleの元CEOであるエリック・シュミットの「How Google Works」と、MITメディアラボ所長の伊藤穰一の「9プリンシプルズ」。前者は「魅力的なプロダクトを世に生み出すための組織・文化作り」、後者は「目まぐるしい変化に立ち向…

「科学技術が社会に与える影響」を考えるための材料ー遺伝子工学編

毎日新聞の「明治安田生命 遺伝情報、保険に活用検討 病気リスクで料金に差も」を読んで、とうとうこういう時代が来たか、と思った。23andMeやDeNAのMYCODEなどの遺伝子検査サービスが台頭する中、保険会社が遺伝情報をビジネスに取り入れようとするのは極め…

Can Pepper be “Samantha”?

先日発表された「IBM WatsonがソフトバンクのPepperを強化する」という記事を読んで思った事をつらつらと。2015年2月にPepperが発売されて以来約1年が経ち、10月からはユーザーとしてもPepperと触れる機会があったので、果たしてこの事業がどこに行きつくの…

ベビーカーにおけるinnovation

「動物園が趣味」と言うと怪訝な顔をされるが、気が付くと動物園にいるのだからしょうがない。昨日は動物よりも人間の数が多かったため、仕方がなく人間(主に親子連れ)を眺めていたのだが、皆ごりごりとベビーカーを押しながら坂を登っていく。少子化で子…

意識と人工知能の狭間

ここ最近立て続けに人工知能モノの本・映画(ZendegiとEx machina)を手に取ったせいか、人間の意識と人工知能の違いについてぼんやりと考えている。前者は余命を宣告された主人公が、残された息子のために”Zendegi”というゲームの中に自分の仮想人格を作ろ…

書評: アップル、グーグル、マイクロソフトはなぜイスラエル企業を欲しがるのか?

原題の”Start-Up Nation”が語る通り、イスラエル発ベンチャーの強みの源泉を、イスラエルの文化・歴史・制度(主に兵役)を踏まえながら綴った本。後半はやや冗長で読みづらいが、Start-Upの話だけでなくイスラエルという国自体を理解する上でも凄く良い本だ…

"知識"はどこにあるのか

私がまだ女子高生だった頃(それほど昔の話ではない)、知りたい事を調べるのはそんなに簡単ではなくて、読んだ本に書かれていた事だとか手に入れた情報だとかをいちいちノートに書いたりしていた。今は手元の端末から一瞬で何かを検索することができるし、…