What drives me.

between anthropology, primatology and management of technology

意識と人工知能の狭間

ここ最近立て続けに人工知能モノの本・映画(ZendegiとEx machina)を手に取ったせいか、人間の意識と人工知能の違いについてぼんやりと考えている。前者は余命を宣告された主人公が、残された息子のために”Zendegi”というゲームの中に自分の仮想人格を作ろ…

書評: アップル、グーグル、マイクロソフトはなぜイスラエル企業を欲しがるのか?

原題の”Start-Up Nation”が語る通り、イスラエル発ベンチャーの強みの源泉を、イスラエルの文化・歴史・制度(主に兵役)を踏まえながら綴った本。後半はやや冗長で読みづらいが、Start-Upの話だけでなくイスラエルという国自体を理解する上でも凄く良い本だ…

"知識"はどこにあるのか

私がまだ女子高生だった頃(それほど昔の話ではない)、知りたい事を調べるのはそんなに簡単ではなくて、読んだ本に書かれていた事だとか手に入れた情報だとかをいちいちノートに書いたりしていた。今は手元の端末から一瞬で何かを検索することができるし、…

模倣と想像

本当は人間と機械の違いについて書こうと思っていたけれど、先日たまたま参加した松沢さんの講演が素晴らしかったので、メモを兼ねてここに書いておく。 松沢さんは京都大学の霊長研に在籍する研究者だ。「アイ・プロジェクト」というチンパンジーに言葉を教…

生き物らしさ

人間とは何か、という問からは少し外れてしまうけれど、一つ小さい頃に熱中していたものを思い出したのでつらつらと書いてみようと思う。 今でもよくCMなんかで見かけるけれど、「毎月雑誌を買うと部品がついてきて、最終的にはロボットができる」という雑誌…

人間とは何か?

幼い頃からラジコンとか回路とか人類学とか動物に興味を持っていた。大人になってからもある程度興味は続いていた、というかむしろゆるやかに拡大していたけれど、何かこう一つの根っこに集約できるんじゃないかと思っていて、ふと思いついたのが表題の問で…